距離計算コアについて
「距離計算コア」は距離計算を行う中心となる部分(モジュール)です。
「距離計算コア」による弊社距離計算の特徴について、簡単にご説明いたします。
「距離計算コア」の特徴
計算結果が正確です
高速化手法(着地方向や階層構造)を使用していません。
道路の本数(データ量)が膨大であるため、距離計算には長い処理時間を必要とします。
回避するには、計算対象とするデータ量(道路データ)を少なくすることが考えられます。
そのための手法として、着地方向を定めて道路データを限定する方法や、道路データに階層構造を持たせることで分割する方法などがありますが、次のようなデメリットが生じ、必ずしも正確に計算することができません。
- 着地方向を定めて計算した場合に生じる問題
目的地の方向にのみ距離計算を行うと、逆側に高速道路の入口があった場合、仮に高速に乗ったほうが適切であっても、そのルートを検索することができません。 - 階層構造を利用して計算した場合に生じる問題
道路データのネットワーク構造を、2階層(高速・一般)、3階層(高速・国道・一般)に分けると、正確な最短時間や最短距離を取得することができません (このような構造を持つ製品の説明書には、「時間優先」のように記述されています)。
また、階層間の接続に問題があった場合、計算に失敗することがあります。
弊社の距離計算は、ネットワーク構造を1層 かつ 360度全方向を計算しますので、正確な計算結果を算出します。
計算処理が高速です
1ヶ所から全国の交差点への計算 : 3 ~ 10 秒
弊社では、膨大な道路ネットワーク情報と速度情報から、独自の道路データベースファイル「計算用道路データ」を事前に作成し、計算時に参照します。
「計算用道路データ」のデータ構造は距離計算に特化しているため、精度を損ねることなく、高速な距離計算を実現します。
実用的な道路速度です
法定速度ではなく、交通センサス・実測速度・経験速度等を採用しているため、より現実に即しており、正確です。
目的に応じた道路データを使用できます
大型車、普通車、歩行者、旅客鉄道など目的別に道路データを選択できます。(ACT距離計算サービス)
ユーザ自身で道路の追加・編集が可能です。(要GIS)
- 地図編集や速度変更ができない場合に生じる問題
地図データ更新以降に開通した道路データを追加することができません。
道路ごとに速度情報の設定ができないと、「開かずの踏切り」や「混雑する橋」等を回避することができません。
特定のGISや地図システムに依存しません
独自の道路データベースファイル「計算用道路データ」を参照して距離計算を行うため、どのような道路データベースでも、データ変換により使用可能です。
また、開発向け製品では Win32DLL、COM、.NET、XML/Webサービス などのインタフェースを提供しており、あらゆるシステムに組み込み可能です。